アレルギーの話

★食物アレルギーの定義とは、 特定の食べ物を摂る事で ジンマシンや吐き気、下痢、腹痛の症状が現れ、 これが免疫学的な反応をする事。 一見食中毒と似ているが、 違いは「免疫学的な反応」があるかないか。 ★カルシウムたっぷりの食事には アレルギーの発生をおさえる効果がある。 小魚にカルシウムが豊富なのは、 誰もが知っているが、 ワカサギ6〜7本で750mg、 一日分の必要量がとれる。 ジックリ揚げて骨まで食べよう。 ★アトピー性ヒフ炎に効果的なのが 家で簡単に出来る「塩水療法」。 湯舟につかって1度きれいに体を洗ってから、 塩水にガーゼを浸して患部に当てる。 風呂から上がる前に、 もう1度石鹸で洗う事がポイント。 ★アトピーとはギリシャ語で、 「奇妙な」「とらえどころがない」という意味。 1923年にアメリカの学者コカが、 アレルギー反応の一種として初めて使った言葉。 抗体が見つからなかった当時は、 まさに、とらえどころがなかった。 ★アトピー性ヒフ炎は、 地球規模の都市型疾患といえる。 患者は先進国の都市部に圧倒的に集中している。 都心のマンション暮らしの子供が、 2週間田舎暮らしをしたら治り、 帰ってきたら再発したというケースもあるほど。 ★ビートルズ以来、 外貨をかせいだと言われるのが、 鼻アレルギーの特効薬 クロモグリク酸ナトリウム(インタール)。 但し、この薬を鼻に吹き付けたからといって、 症状がピタリと治る訳ではなく軽くなる程度。 ★アレルギーは、 即時型という、 すぐに反応が出るタイプばかりではない。 なかには、 アレルギーの元となる抗体が体に入ってから、 3〜9時間たって現れる遅発型、 2〜3日もたってから、 反応が出る遅延型というのもある。 ★偏頭痛、イライラ、落ち着きがない、 この症状は、 食物アレルギーが脳神経系に出来たもの。 食物アレルギーの症状は、 嘔吐や下痢、ジンマシンだけではない。 調子がおかしいと思ったら、 今日一日何を食べたか考えてみよう。 ★花粉症を少しでも軽くする為に 避けた方がよい食品として、 即席メン、ハンバーガー等の ジャンクフードをあげる専門家が多い。 栄養バランスが悪い事に加え、 食品添加物が多く含まれているからだとか。 ★アレルギーは誰もがなるという訳ではない。 主な原因は遺伝と生活環境。 但し、遺伝的にアレルギーを起こしやすくても、 生活環境に気を付けたり、 アレルギーの元になるものを、 遠避けたりすれば防ぐ事も出来る。 ★いきなり喘息の発作を起こす人は居ない。 初めは、 ちょっとしたアレルギー反応を起こした事が きっかけとなって気道が敏感になり、 今まで反応を起こさなかった物に対しても、 刺激を感じてしまうようになる。 ★車の排気ガス、工場の排煙などの、 大気汚染により、 人体の抵抗力が弱まって、 アレルギー症状をひきおこしやすくなっている。 アボガド、アスパラ、スイカ 等に含まれるグルタチオンという成分は、 抵抗力を強める働きがある。 ★高脂肪、高カロリーで、 動物性タンパクの多い食事は、 アレルギー体質になりやすいと言う。 これらの多い食事は、 血液中に悪玉コレステロールを増やし、 血液を粘っこくするからで、 食生活の改善がアレルギー対策に必要。 ★花粉症になると、 鼻や目の粘膜に炎症が見られる。 対処療法として、 この炎症をおさえると症状が軽くなる。 逆に、モチやアクの強い山菜などを食べると、 炎症は悪化するから 花粉症となったらこれらの食品は避けよう。 ★ハムエッグ1人前は平気でも、2人前食べたら、 何となく、 体に違和感があったという経験がある方は、 アレルギーに気を付けよう。 卵に限らず、 一つの食材を一度に大量に食べると、 アレルギー反応を起こす事があるから。 ★大人になってから アレルギーになる可能性は誰にでもある。 子供の頃にちょっとおかしいな、 という程度の症状だったものが、 生活環境の変化や疲れがたまると、 細胞に記憶されていたアレルギー症状が 復活する事がある。 ★冬になると肌がガサガサしたり、 耳の付け根が痒くなる、 足の裏が痒くなって切れるという人は、 アトピー性ヒフ炎の可能性がある。 アトピーなんて子供がなるもので、 大人は大丈夫と簡単に考えてはいけない。 ★1970年代から急に、 花粉症などのアレルギー症状が増えてきたのは、 大気汚染と食生活の変化が原因と言われる。 大気汚染は工場、自動車の排煙、排気ガスが、 食生活は、 肉食主体の西洋化されたメニューでおきるという。 ★花粉症などのアレルギー症状に、 効果があるといわれるのが、 中国4千年の歴史から生まれた「薬膳」。 食事で、人間が元々持っている自然回復力を、 強めようとするもので、 専門医の間でも高く評価され始めている。 ★男性化粧品の愛用者が増えた為に、 男の子の化粧品アレルギーも増えている。 原因は化粧品に含まれる添加物などで、 同じ整髪料でも、 メーカーによって添加剤が異なる為に、 発症する人しない人に分かれる。 ★花粉の飛散量は、午後1〜2時に飛散する時と、 舞い上がった花粉が、 地表近くに下りてくる日没時に多い。 この時間帯の外出はなるべく控えよう。 また、大雪が降ると、 スギの雄の花が弱り、花粉飛散量は大幅に減る。 ★花粉症で辛い症状が出やすいのは、 コンタクト使用者。 涙の流れが低下することで、 花粉が長く眼の中にとどまり、 レンズの汚れも加わって、 アレルギー症状をより悪化させる。 眼鏡にするか、使い捨てタイプに変えよう。 ★「喘息児は頭が良い」というのは、 朝一番に、 寒風摩擦をする子が多いからかもしれない。 寒風摩擦をすると、 肺の機能が高まり、体内に酸素を多く取り込める。 その為に頭がスッキリし、 勉強も出来るという事か? ★外出中、衣服にくっついた花粉は、 2〜3ヶ月間も鼻や目を刺激する。 この衣服からの花粉症を防ごうと、 東レが開発した「花粉付着抑制」繊維は、 ツルツル素材となっていて、 コート、ブルゾンなどが製品化されている。 ★ピアスを付けると、 耳タブが赤く腫れて炎症を起こすのは、 金属アレルギーが原因。 ピアスの原材料である金属が、 汗などでごくわずかだが溶け出して反応する。 プラチナや18金は、 溶け出しにくい為に炎症も起こりにくい。 ★人類の故郷ともいうべき熱帯では、 毒虫や寄生虫が多く、 人体は免疫グロブリンEを、 体内に生み出して防御していた。 ところが、温帯や寒帯に住み始め、 寄生虫などが少なくなると、 この免疫体がアレルギーを起こした。 ★アレルギー症患者は、 人類の進化にともなう痛み という人体生理学者も少なくない。 さまざまな知的労働を続けていくと、 人体にはどうしてもストレスがかかり、 アレルギーに対する抵抗力が、 弱くなってしまうからだとか。 ★腸内環境の悪さは、 立派にアレルギーの原因となる。 腸をスッキリさせるには、 食物繊維を取る事が大切だ。 根菜が沢山入った豚汁は、 体もあたたまって一挙両得。 もっと手軽にという人には、焼き芋もおすすめ。 ★アレルギー・マーチとは、 アトピー性ヒフ炎⇒喘息⇒アレルギー性鼻炎 などのように、 年齢によってどんどん症状が移っていく事をいう。 アレルギーは原因が特定しづらいだけに、 完治するにはかなりの時間がかかる。 ★マンションでも、とくに1階は、 アレルギー体質の人にはよくないと言われる。 その原因はカビ。 南側の日当たり良い部屋でも、 建てて1週間もすると、 奥の方にカビが生えてくるという。 北側の部屋は・・・推して知るべし。 ★花粉症による クシャミ、鼻水、鼻づまりなどの症状を 緩和してくれるというのが、 鼻炎治療器「スッキリクン」。 静電気で鼻粘膜の神経やリンパ腺を刺激し、 スッキリさせる。 但し、 皮膚アレルギーのある人にはおすすめ出来ない。 ★花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎など、 日本では、国民の約3割が、 アレルギー疾患に悩んでいると言われている。 また、患者は増加しているものの、 決定的な治療法はいまだに見つかっていない。 ★金属アレルギーの中でも、 もっともヤッカイなのがニッケル。 汗などに、ごくわずかだが溶けやすく、 体内に吸収されやすい為に、 アレルギーを起こしやすい。 ピアスはもちろん、 安価なアクセサリーに多く使われるから要注意。 ★アレルギー症と間違えやすいのが 動物からの感染。 鳥から感染するオウム病、 イヌ・ネコからのパスツレラ症、 ネコからのQ熱などがあり、 いずれも精密検査で菌が発見される。 ★花粉症で勉強や仕事にも支障をきたす と言う声が増えている事に応じて、 東京都は、スギ・ヒノキの花粉飛散状況を、 電話(03-5272-1187)や、 ネット(http://www.metro.tokyo.jp/)で、 最新情報を流している。 ★1960年代から小学校6年生に、 ジンマシン患者が増え始めた。 これは、 国立私立中学受験生の増加に比例していて、 受験のストレスで、 児童の体の抵抗力が減り、 発症したと考えられている。 入試後にすぐ治るのが特徴。 ★喘息とまではいかなくても気管が弱かったり、 アレルギー性鼻炎の人は、 空気清浄器を朝起きるまで付けておくと、 部屋の中の微粒子が減りかなり効果がある。 ★青ッパナをたらした子供が、 1970年代から居なくなったのは、 鼻アレルギーが増えたからと考えられている。 青ッパナは、鼻の奥で細菌が増えて出るが、 花粉症などの鼻アレルギーになると、 細菌が増えにくくなるから。 ★最近では「減感作療法」が、 アレルギーの治療法として、 大きな期待をされている。 これは、ダニや花粉など、 アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を、 少しずつ注射し患者の体を慣れさせ、 アレルギー反応を抑える治療法。 ★喘息には色々な漢方薬も使われている。 息切れには小青竜湯(ショウセイリュトウ)、 お腹がはったら半夏厚朴湯(ハンゲコウポクトウ)、 喉がいがらっぽければ麦門令湯 (パクモンレイトウ)など。 普段の生活の中でも、 こんな症状で悩まされたら、 医師に相談して使ってみては? ★卵アレルギーの元となる ポアルプミンという物質は、 100℃の温度で1分加熱する毎に、 性格が変わってくる。 卵に弱い人は生や半熟で食べるのではなく、 よく火を通す事で、 症状がやわらぐ事があるので試してみよう。 ★食物アレルギーの原因は、 卵や牛乳、肉類、青魚に含まれる 動物性タンパク質。 植物性のものでは、 タケノコ、ホウレン草、ナスなどに含まれる ビタミンが、 穀物では、 米や小麦、ソバなどが、 体質的に弱い人に悪さをする。 ★室内のアレルギー源として多いのがダニ。 昔はカーペットや机の下などに多くいたが、 今は、 人間の指先がカーペットに長く触っている為、 皮膚の脂やアカを栄養源として、 パソコンの、 キーボード上からも多く発見されている。 ★野菜アレルギーの人でも、 ヒスタミンを含むホウレン草やナスなどは、 切ってから、 半日ほど水に漬けておく事で、 食べられるようになる。 水に長時間漬ける事で、 アレルギーの元となるヒスタミンが、 ある程度溶け出すから。 ★アレルギー患者が増えるのは、 住環境が大きな原因の一つになっている。 鉄筋コンクリートのマンションは機密性が高く、 夏に長時間閉めきれば、 微生物を養殖してるようなものだし、 冬の結露はカビの原因となるから。 ★化学繊維の下着が、 アレルギーを増やす事に一役買っている。 木綿の下着や靴下では問題にならないが、 化学繊維が起こす静電気は皮膚に刺激を与える。 ウインタースポーツ向けの機能性下着なども、 人によっては要注意。 ★中国古来の漢方医は、 花粉症などのアレルギー症状は、 ストレスや疲労などで、 人体の抵抗力が落ちたときに発症すると説明する。 また、人体の血流がスムーズに流れず、 内臓機能が落ちたときも、 発症しやすいと言っている。 ★「アレルゲン」とは、 アレルギーを引き起こす元になる抗原のこと。 このアレルゲンは多種多様で、 個人差や年齢差によって幅が広く、 抗原が一つではないことも多い為に、 原因をつきとめるのに、 とても手間がかかることに。 ★風邪がなかなか治らない、治ったと思ったら、 同じ症状を繰り返す。 こんな時は喘息の可能性も疑ってみよう。 なぜかというと、 喘息の初期症状は風邪にそっくりだから。 どんな病気も早期発見が肝心。 ★アトピー性皮膚炎の、 治療薬として使われるステロイドは、 その副作用がたびたび問題になる。 治ったように見えても急にやめるのではなく、 症状に応じて徐々に弱いものにしていくなど、 上手につきあう事が大事と医者はいう。 ★アレルギーを起こす最大の原因の一つが、 家の中にいるダニ。 絨毯や布製のソファを、 棲み家にしていることが多く、 絨毯の場合、 フローリングの床に比べると10倍以上、 畳でも3倍以上のダニがいる。 ★分解酵素が少ないと酒に弱いと言われるが、 アレルギーになりやすいのは、 IgE抗体(免疫グロブリンE)が多いから。 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、 アトピー性皮膚炎にかかる人は、 Ige抗体が増えていることがわかっている。 ★アトピー性皮膚炎にかかりやすい体質とは、 汗や脂分が出にくかったり、 肌がカサカサしているなど肌刺激に弱く、 炎症を起こしやすい人。 但し、メリットもあって、 ガンや心臓疾患にはかかりにくく、 インテリが多いとか。