恐竜の話

★恐竜の誕生は三畳紀、ジュラ紀、白亜紀 の中でも、今から約2億3000万年も前の、 三畳紀後期の事。約2億1000万年前から、 1億4000万年前のジュラ紀には、 恐竜は世界中に棲みついて、 食物連鎖の頂点に立つようになる。 ★恐竜は2億年以上前に実在した爬虫類。 骨盤の形によってトカゲ型と鳥形があり、 竜盤目と鳥盤目に分けられる。 竜盤目で有名なのは、ティラノサウルス、 鳥盤目で有名なのは、 イグアノドン、ステゴサウルス等。 ★恐竜の世界には解らない事が一杯。 1970年代に「恐竜温血動物説」が、 登場するまでは、恐竜は冷血の爬虫類で、 動きが鈍かったとされていたが、 今では温血の恐竜も居たのではないかと、 考えられ研究が進んでいる。 ★「恐竜温血動物説」に1歩近づいたのは、 小型の植物食恐竜テスケロサウルスの、 心臓の化石が見つかったから。 心臓が化石になって残るのはとても珍しく、 これをCTで検査したところ、 鳥類や哺乳類にとても近かった。 ★鳥は恐竜が進化したものだという説がある。 現段階では「説」にとどまっているが、 種の類似点をあげる時に、 普通共通点は4〜5個だが、鳥類と、 ベロキラプトルという小型恐竜の、 骨格との類似点は100以上もある。 ★恐竜は本当に絶滅したのか? 研究者の中には今でも約8000種の恐竜が、 生きていると考えている人も居る。 つまり、生物分類体型的に言うと、 鳥は肉食恐竜の子孫だという事になり、 恐竜の生き残りだという事になる。 ★「鳥は恐竜の子孫」 という説が研究者の間にある。 中国・遼寧省で見つかった体長40cmの 超小型恐竜・ミクロラブトルに、 その期待が集まった。残念ながら、 骨格は鳥と似ていて羽根もあるが、 飛べなかったと断定されている。 ★色盲が多い哺乳類と違って、 恐竜は目が良かった。 同じ爬虫類の仲間である亀や、 トカゲも色の識別が出来るし、 昼間に行動する恐竜は、 復元模型を見てもわかるように、 みんな大きくて良く見える目を持っていた。 ★ブラジルで見つかった化石が、 白亜紀前期の空を飛ぶ翼竜の、 新種だった事がわかった。 学名は「タラソドロメウス(海を走る者)」。 頭蓋骨の75%を占める大きなトサカが、 放熱の役割をしていたのではないかと、 考えられる。 ★恐竜の仲間には、 耳の構造がワニに似ているものがいる。 爬虫類は普通鳴かないが、 ワニは繁殖期に声を出すし耳も良い事から、 恐竜も耳は良かったと思われる。 特にカモノハシ竜類の聴覚の音域は、 ワニと同じ20〜300ヘルツ。 ★福島県にある白亜紀後期の、 足沢層から見つかったのは、 ティラノサウルス科の下顎の前歯。 長さ3.6cm、厚さ1.1cm、幅1.5cm。 歯の前後にギザギザがあり、 ズングリしているのが特徴。 ★アメリカの農家の裏庭で、 150個の化石が見つかり、 2億年前の恐竜の足跡だという事がわかった。 この場所は元々小さな湖で、 肉食恐竜のディロホサウルスが、爪先立ちで、 魚を追っていた様子がうかがえるという。 ★復元された恐竜の模型を見ると、 長い首はかって上に伸びていた。 ところが最近では、 首は高いところの物を食べる為というより、 水平にして広い範囲の物を食べるのに、 役立てていたのではないかと考えられている。 ★恐竜の尾は下に垂れ下がっているもの、 とされていたが、 今では大英博物館のディプロドクスの尾も、 床につけた形からほぼ水平にと変更されている。 足跡化石の研究によって、 尾を引きずった形跡が、 ない事がわかってきたから。 ★恐竜はどうやって子供を育てるのか。 卵で生む事はわかっていたが、 勝手に自分で育つという説と、 きちんと子育てしていたという説がある。 アメリカでは大人と子供の恐竜、 そして卵が同じエリアから発見されている。 ★恐竜には2足歩行と4足歩行のものがいる。 4足歩行の恐竜でも前脚が細くて短い事から、 元々は2本足で立って居たと考えられている。 脚の骨はとても機能的で、構造から考えると、 走る事が得意だった事がわかる。 ★恐竜の首の骨は12〜15個、 胴の骨は10〜13個で、 首と胴とで必ず25個になる。 この差は年代によるもので、 初期の恐竜ほど首の骨が少なく、 進化するにつれて増えていったので、 そのぶん胴の骨が減っていった。 ★「卵泥棒」という意味の名を付けられた恐竜 「オビラプトル」。その訳は、 違う種類の恐竜の卵の近くで発見された為、 卵を狙ったと考えられたから。後になって、 自分の卵を抱えていたオビラプトルが見つかり、 物議をかもしている。 ★1頭の恐竜の体は、 およそ250個もの骨で成り立っている。 そのうち発掘されるのは最高でも8割程度、 中には3割という物もある。 欠けている部分は似ている動物を参考にしたり、 筋肉のつきかた等から想像する。 ★アルゼンチンの北西部にある 約2億1250万年前の地層から見つかった足跡は、 鳥か?恐竜か? 指を見ると木につかまるのには適しているが、 最古の鳥と言われる始祖鳥とも、 小型肉食恐竜とも違う種で正体はまだ謎。 ★1億5000万年もの間、 地球上の生物の頂点にいた恐竜。 突然全滅したのは、 巨大隕石が衝突したからだという説がある。 1991年にメキシコで発見された直径180kmの、 クレーター跡がこの説を証明しているかのよう。 ★巨大な恐竜達は一体何を食べて、 自分の体を維持していたのだろうか? 歯が尖っているものは小型の哺乳類、 そうでないものは、 草や木の葉を食べていたと考えられる。中には、 魚を食べたのではないかと言われる恐竜もいる。 ★アルゼンチン南部・パタゴニア地方で、 約9000万年前の白亜紀の地層から、 巨大な肉食恐竜の化石が見つかった。 体長14m、体重8t、 世界一大きい肉食恐竜と言われていた ギガノトサウルスを超える可能性もある。 ★肉食恐竜から身を守る為に違う種類の、 巨大植物食恐竜同士が群れを作っていたことが、 足跡化石を調べてわかった。 約1億6000万年前の、 中生代ジェラ紀中期のもので、足跡は長さ50cm、 1種類はティタノサウルスだという。