地震の話

★火災旋風は地震等で、 広域に火災が発生した時に起こる現象。 火柱が竜巻状になり、 強風と共に火の粉を撒き散らし、 辺り一面を一瞬にして火の海にしてしまう。 関東大震災では、 この火柱が100本以上になったという。 ★阪神・淡路大震災被災者によると、 避難時に役立った物の1位は懐中電灯、 2位食料品、3位ラップ、4位ポリ袋、5位ラジオ。 3位のラップは、 皿に敷くと洗わなくてすむため節水に、 4位のポリ袋は水のタンクとして重宝された。 ★地震による家屋の倒壊等で、 行き埋めになった場合、 当日に救出されると生存率は69%になる。 それが翌日になると24%、3日目には12%、 4日目以降になってしまうと、 可能性は何と1桁にまで落ちてしまう。 ★地震等の大災害にあった人は、 所得税や公共料金、国民年金等の面で、 控除や軽減等の配慮がとられる。 保険証や運転免許の再発行ももちろんされるが、 その時に登録番号が分かっていると、 手続きがスムーズに行える。 ★東京の首都高は震度5で通行止めとなる。 又、首都高速道路公団では、 阪神・淡路大震災での、 高速道路倒壊の教訓を活かし、 7000本ある支柱に、 鉄骨と鉄板を巻き付ける補強工事を済ませて、 大震災に備えている。 ★直下型地震とは、 内陸部の地中にひずみがたまって、 活断層がずれる事で起こる。 活断層とは、内陸部に多い地殻の割れ目の事で、 横や縦にずれる物、 垂直にずれて片側だけが盛り上がる物など、 様々な種類がある。 ★一般道を走行中に地震が起きた場合は、 車を置いて避難する事。その際、 鍵は付けたままにし、 ドアロックもしてはいけない。 道路は緊急車両専用となるので、 一般車が道を塞いだままだと、 多くの人命に影響するから。 ★オフィス街で地震にあったら、 落下物から身を守る為に体を丸め、 カバンや上着等で首筋と頭をガードしよう。 建物が倒壊しないまでも、 窓ガラスが割れて落ちてきたり、 看板や電柱が倒れたりする事もあるから。 ★災害時に非常用リュックは欠かせない。 重さの目安は、 成人男性で15kg、成人女性で10kgまで。 小銭や非常食、ラジオ、ライター、タオル、 ティッシュペーパー、救急セット、 ポリ袋等を入れて、 持ち出しやすい場所に置いておこう。 水は1日3リットルを目安に3日分は用意しよう。 ★都会で地震にあったらビルに避難するのも手。 安全なビルの目安となるのは築年数。 建築法が改正された1971年以降の建物なら、 それ以前より鉄骨が多く、 1981年の新耐震設計法以後の建物なら、 より安全性が高い。 ★富士山が活発化している事は、 2000年以降頻発する低周波地震が何よりの証拠。 1983年の三宅島、1986年の大島三原山、 1989年の伊東沖の手岩海丘と、 噴火の地点も富士山に向けて北上している。 ★富士山が噴火すると、東京都心では、 最大4cmもの灰が積もるといわれている。 1990年のフイリピン・ピナツボ火山の噴火で、 都市機能が停止したマニラに積もった灰が、 4mmというから被害の大きさは計り知れない。 ★FM放送の電波が流れ星に当たって、 反射するとラジオが遠くまで聞こえる。 そして、阪神・淡路大震災の2日前、 流星がなかったのに同じ現象が起こった事から、 山梨県・八ヶ岳南麓天文台では、 地震予知の研究を始めた。 ★山梨県・八ヶ岳南麓天文台では、 地震予知の研究が進んでいる。 天文台長の報告によると、発生日は数日の前後、 マグニチュードはプラスマイナス0.5、 中心地点は半径80mの誤差でなら、 80%の確率で予知出来るという。 ★地震による室内での怪我を防ぐ為の鉄則は、 重い物は下に軽い物は上に=B 棚は中身がぎっしり詰まっていれば、 飛び出しにくいし、 家具の固定は、梁等の丈夫な部分を選んで、 固定器具を取り付けるとよい。 ★地震には予兆がある事が多い。 阪神・淡路大震災直前の兵庫県明石では、 日に平均30匹しか獲れないはずの鯛が、 200匹獲れたり、ある養鶏場では、 震災当日に産まれた卵10個のうち、 9個に双子の黄身が入っていたりした。 ★阪神・淡路大震災において、 震源地に近い淡路島の北淡町では、 家屋3600戸のうち2271戸が倒壊した。 だが、発生から7時間後には全員を救出。 家族構成や寝室の位置までを、 把握していた地域性が多くの命を救った。 ★高速道路で地震が起きたら、 車を止めてラジオをつけよう。 車内は落下物から身を防ぎやすいが、 周囲で事故や車両火災があると、 炎上する恐れもある為に、 災害状況と周囲の安全を確認後、 1km毎にある非常階段で避難しよう。 ★地震の揺れの大きさを表す震度の等級は、 人が揺れを感じない0から最大7まで、 10段階に分類されているが、 震度1でも一部の人しか気づかない程度で、 実際に室内に居る多くの人が、 揺れを感じるのは震度2からとなる。 ★震度3は食器等が音を立てる程度だが、 震度4だと、置物も落ちてきたりして、 かなりの揺れを感じる。 これが震度5弱になると家具がずれたり、 窓ガラスが割れる等して、 多くの人が身の安全を図ろうとするレベル。 ★マグニチュードとは、 地震のエネルギーの大きさを表し、 1増えると破壊力は約32倍、 2増えると約1000倍にもなり、 8以上を巨大地震という。 震度は地震の揺れの大きさの単位で、 0〜7を10段階に分けている。 ★「震度」とは、 ある場所での地震の揺れの強さを表すも。 階級は0〜4、5弱、5強、6弱、6強と続き、 最大が7という10段階で評価されている。 (震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7) 全国数百ヶ所にある震度計で測定し、 データを照合する。 ★地震が起きた時に一番怖いのは火事だが、 火を消す事ばかりに気を取られるのも危ない。 天井に火が回ったら、 個人の力で消火するのはほとんど不可能。 もしそうなったら、 とにかく一目散に逃げるしかない。 ★災害時は、 警察や消防への通信が最優先される為、 電話での発着信双方に規制がかけられる。 被災地では、着信より発信が、 一般加入電話より公衆電話が、又、携帯では、 通話よりメールの方がそれぞれ繋がり易くなる。 ★国土地理院の見解では、 プレート(岩板)の動きの影響で、 日本全体は少しずつ北北西に動いているが、 東海地方だけが南南東に動いているという。 ユーラシアプレートと、 フィリピンプレートの歪みがその原因。 ★震度6強では、 耐震性の低い建物のほとんどが倒壊し、 ライフラインも止まる大被害となる。 震度7では耐震性の高い建物も傾いたり、 大きく倒壊する物が出る。 そして、大きな地割れ山崩れで地形が変わる程。 ★中部地方太平洋岸沖で起こる可能性が高い、 といわれている東海地震では、 津波の被害も懸念されている。一部では、 最悪の場合、波高3m以上の大津波が押し寄せ、 1万3000人以上の死傷者が、 出ると予測も出ている。 ★大地震が起こった後の、 二次災害として怖いのが津波。 2003年9月末の北海道・十勝沖地震では、 第1波から第2波まで、 最長4時間の時間差があった。 津波発生は予測が難しいので、 地震後は絶対に海岸に近づかない事。 ★地震を予知するのは難しく、 日本ではまだ一度も成功していない。 予知とは地震の時期、場所、大きさを、 前もって知る事。10年単位の長期予知と、 一週間、数時間という人命救助に、 直接効果を発揮する直前予知がある。 ★「海溝型地震(プレート間地震)」 といわれるタイプの地震は、 地球の表面を覆う岩盤(プレート)が歪んで、 反発する為に起こる。 一定の速度でプレートが動く為、 前回の地震がわかれば、 ある程度予知出来るのが特徴。 ★地震の原因となる岩盤(プレート)は、 世界中に十数枚あり、日本はそのうち、 4枚のプレートの境界部に位置する。 北は北米プレート、南はフィリピン海プレート、 東は太平洋プレート、西はユーラシアプレート。 まさに地震大陸。 ★地震予知に熱心な国は、 日本を始め、アメリカ、中国、ギリシャ等。 中でも中国は1975年に予知に成功している。 ギリシャでは地表の電位差を詳しく計って、 地震の前兆をキャッチする、 「VAN法」の開発に成功している。 ★立っている事も困難になるのが、 震度6弱の地震。 タンス等の重い家具が倒れ、 その下敷きになって、 怪我をしたりする恐れがある。 多くの建物で窓硝子が割れ、 ガスや水道のパイプが破損し、 地割れが発生する事もある。 ★地震防災対策強化地域とは、 震度6弱以上の揺れや、 津波の可能性がある事が目安。 この地域に指定された自治体は、 国から財政援助を受ける事ができ、 公共施設や学校の建て替え等の、 防災対策を進める事になる。 ★震度3では室内に居るほとんどの人が、 揺れを感じるが、食器が音をたてる程度。 これが震度4ともなると、 眠っているほとんどがの人が目を覚まし、 かなりの恐怖を感じる。 吊り下げてある物が大きく揺れ、 置物も落ちてくる。 ★震度7の地震の渦中では、 自分の意思では動けない。 家具は倒れるというより飛ぶという感覚。 耐震性の高い建物でも傾き、 補強されたブロック塀も崩れる。 大規模な地割れや山崩れで地形が変わる程。 まさに自然の猛威。 ★ミサイル発射台の技術を応用した土砂崩れの、 予報システムが開発された。精度は通常の50倍、 18万分の1度の変化も、 見逃さない地盤傾斜角計を観測所に、 設置する事で地盤の揺れや傾きを分析し、 数時間前に土砂崩れを予知する。