占いの話

★タロット占いは、占い師の霊感の強弱で、 正確性がかなり変わってくる。 タロットカードは全て絵柄になっていて、 その絵柄は具体的にハッキリわかるもの、 裏の模様は、 上下の区別のつかない物を選ぶと良い。 ★生まれた年の干支による干支占いは、 鼠や丑等12の動物のイメージから占われるが、 元々の12支は、 動物ではなく植物の成長を表していた。 本来の干支占いは、 動物のイメージとは何の関係もない。 ★タロットカードの絵柄に関して、 フランスの精神学者が、 5000人もの一般人を対象とする実験調査を行い、 人間の脳波の働きを強める事を発見した。 タロット占いに用いられる霊感が、 脳波を刺激するからとか。 ★古代中国に生まれた方位学は、 方角的に何処が吉で何処が凶かを占う。 太平洋戦争中にこの占いに凝った将軍が、 大部隊を敵の大軍が居る吉の方向に移動させ、 全滅した事もあった。 占いを信じ過ぎると居たい目にあう例。 ★欧米の代表的占いと言えば、 占星術とタロット占い。占星術は、 天文学、統計学をベースとした学問的占いの為、 上流階級に人気があり、 タロット占いは感覚的な為わかり易く、 庶民の間で大人気となり広まった。 ★欧米の若者達に人気が高いのは、 コーヒーの恋占い。 コーヒーを飲み終わったらカップをひっくり返し、 少し残ったコーヒーが描く図形で占う。 ハート型がベストで、次は三角形、円形と続く、 最悪は四角か形状不明との事。 ★元首相の中曽根康弘、岸信介、福田赳夫等が、 占い師に様々な事を相談して居た事は、 有名なエピソード。 首相という重責を続ける為には、 心の拠り所としての占い師が必要なのかも? ★日韓W杯でお馴染みとなった、 韓国国旗のデザインは、 易占いのシンボルマークと同じ。 中央の赤と青の勾玉は、陽≠ニ陰≠意味し、 四隅の黒い棒は、それぞれ 月∞地∞日∞天 を意味しているという。 ★アメリカの大統領で、占い師に政策や軍事の、 意思決定を依頼していたと公式に認めたのは、 第2次大戦中のルーズベルトと、 元ハリウッド・スターのレーガン。 公式に認めていないが、 ホワイトハウスおかかえの占い師は今も居る。 ★1914年、ドイツ留学中に、 血液型による性格分析を学んだ、 原木復医博の論文に日本陸軍が注目し、 同じ血液型の兵士で部隊を編成したら、 性格に合った任務遂行にプラスと研究し始めた。 これが日本の血液型占い第1号。 ★人相が占いより学問の対象となったのが、 ギリシア・ローマ時代。 「医学の父」ヒポクラテスや、 哲学者アリストテレスや、 プラトンは人相学を研究していた。 この流れを受けて、 進化論で有名なダーウィンも人相学を学んだ。 ★アメリカ人は、 裁判大好きという合理的な国民性を持つが、 同時に占いも大好きという二面性がある。 占いが当たらず詐欺だという告訴も多かったが、 詐欺にはならないとの判例が確立し、 占いはますます人気となった。 ★アメリカは世界最大の占い市場で、 2000年の占い市場は、 推計110億ドル(約4兆円)にも上っている。 占いのメインは何と言っても占星学。 全米の天文台は、 ホロスコープ作成依頼が殺到する事に、 悩まされている。 ★第2次大戦を 「占い師の戦争」と呼ぶ歴史家も居る。 ドイツのヒトラーは、 占星術の大家カール・クラウトに作戦を決めさせ、 イギリスのチャーチルは、クラウトのライバルの、 ルートヴィヒ・ウォールを雇って対抗した。 ★結婚式は大安等とよく言うが、この大安とは、 「六曜」と呼ばれる吉凶占いの一つで、 日により変わってくる。 大安は、何をしても大吉の日とされ、 結婚だけではなく、 引っ越し、旅行、会社設立等にも選ばれる。 ★「六曜」占いの中で、 ベストが大安ならワーストは仏滅。 この日は何もしない方が良いとされる。 又、友引は文字通り周りを巻き込む事から、 葬儀は凶で結婚等おめでたい事は吉。 間違えないようにしよう。 ★「六曜」占いは日だけではなく、 時間帯でも吉凶が変わる。 赤口は、基本的に新しい事は、 始めない方が良いとされるが、 午前9時〜午後3時までなら吉。 先勝は午前が吉で午後は凶。 先負は逆に午前が凶で午後が吉。 ★平安時代に日本の貴族達が、 漢詩や和歌等の文学とともに、 必修科目として学んだのが、人相、手相占い。 政策決定や、 官職に誰をとりたてるか等の人事等に、 人相、手相占いが利用されていたから、 必死で勉強した。 ★易占いを科学として研究し、 「帝王の学であり  学ばない者は大臣になる資格なし」 と言ったのが明治天皇。 統計学を基本として易を利用した明治天皇は、 欧米諸国との、 難しい外交問題を次々に解決していった。 ★古代日本では「盟神探湯(くがたち)」 と呼ばれる占いによる裁判が行われていた。 熱湯の中に容疑者の手を入れて火傷したら有罪、 しなければ無罪となった。 これでは占いと言うより拷問だが、 古代人は真面目に信じていたようだ。 ★素朴な疑問として、 「人種・民族が違っていても、  同じ占いは有効か(?)」がある。 つまり日本人がタロット占いを、 フランス人が易で占っても良いかと言う事だが、 答えはOK。 人間なら、すべての占いの対象となるから。 ★家相占いは、 まったくのデタラメと決めつけられない。 「鬼門にトイレ、玄関を作るな」とされるのは、 家の北東にあたる鬼門にトイレを作ると、 日当たりが悪く、 不衛生になりやすい事をいさめている。 古代中国の知恵と言える。 ★占星術でよく間違われやすいのは、 自分の性格星座。 一般的に信じられているのは、生まれた時に、 太陽が位置した星座(太陽星座)だが、 恋愛の相性を占うには、 金星が位置した金星星座で見ないと、 正しい答えは出ない。 ★古代から鏡は、 未来をうつす占いの道具として神聖視された。 世界の古代文明国家はどこも「聖鏡」が存在し、 皇帝か最高位の神官だけが見る事を許された。 童話・白雪姫で、 女王が鏡に、世界一の美女を聞くのもこの一例。 ★人相、手相占いは、 中国で生まれたとよく言われるがこれは嘘。 実はこれらの占いはインドで生まれた。 インドでは、 理想的な顔や手の形を仏像として作る為に、 良い人相、手相の研究が進み、 占いにまで発展した。 ★婚約指輪にダイヤが多く使われるのは、 浮気を占う魔力を持つ宝石と、 信じられてきたから。ヨーロッパでは、 浮気していそうなパートナーの枕の下に、 ダイヤを置けば、寝言で浮気を告白するという、 言い伝えが各地に残る。 ★JRA(日本中央競馬会)のメインレースは、 8枠制だが、この8は和数字の「八」が、 末広がりでめでたいと決められた。 又、枠の色は中国の占い九星からきていて、 九星のダブっている色は、 馴染みのある色に変えている。 ★日本有数の大企業から中小企業まで、 経営者の多くがお正月に、 お参りするのが東京・千代田区の神田明神。 この不景気を吹き飛ばせとお祓いを受け、 おみくじで新年の会社の景気を占う。 このおみくじは、よく当たると評判。 ★古代の日本の占い師として、 中国にまでその名を広めていたのが女王・卑弥呼。 中国の古書「魏志倭人伝」には、卑弥呼が鬼道、 つまり、 神霊が乗り移った占い師であると書かれている。 当時の日本の権力者でもあった。 ★考古学的に証明されている日本の占いで、 最古の物は、弥生時代前期の 鹿の骨を使った骨卜占い(こつぼくうらない)と、 亀の甲羅を使った亀卜占い(きぼくうらない)。 共に火にかけて骨や甲羅にヒビを入れ、 その形から天候、農作物の収穫等を占った。 ★19世紀のイギリスから広まったのが、 誕生花占い。毎月の誕生花があり、 それぞれの花は、 どのような人生をおくるかを暗示する。 例えば3月生まれは「すみれ」で、 知性的だが健康に気を付けようとあり、 欧米では信じる人も多い。 ★世界の民族の中で、 もっとも複雑な占いをするのがイヌイット。 鯨の歯16本を雪原に投げて、 歯の順序、散らばった形で占うが、 約4096通りもの答えがあり、 この答えは占う時間でも変わってくる。 ★姓名占いには名前の音で占う方法もある。 ア段で始まる名前の人は明るくて元気、 イ段は天才肌、ウ段は努力型、 エ段は思いきりがよく、オ段は親分タイプと、 それぞれ音の響きから、 イメージされる性格を持つという。 ★手相による占いには医学的根拠がある。 親指と人指し指の下の手のひらでは、 ギュッと物を掴む時に力が入る為、 ここが発達している人は、 強気というのがよい例で、 3000年の歴史から生まれた人類の知恵といえる。 ★1993年に秋田県角館警察署は、 月の満ち欠けで占う月占いを、 交通事故予防の為に利用。 危険日、注意日をカレンダーに印刷して配布した。 その結果、事故件数は四分の一に、 死者はなんと二分の一に減少したという。 ★日本の代表的占いの一つにおみくじがある。 普通は願掛けの為に神社境内の木の枝に結ぶが、 正式には持ち帰るのが作法。 又、運勢は半年周期で変わるから、 お正月と7月の2回、 おみくじは引いた方が良いとか。 ★人相占いでは顔を3分割して占う。 おでこから眉までは知性を、 目から鼻下までは感情を、 唇から顎までは本能を示すとされる。 おでこが広いと統率力があり、 狭いと神経が細やか等、様々な見方がある。 ★人相占いでは100%の凶相、 つまり悪い運勢の悪い顔がある。 目尻に深いシワがある、黒目が小さい等だが、 シワは眼鏡をかける事で、黒目が小さいなら、 カラーコンタクトを入れる事で、 カバー出来るとか。 ★古くから人参は、 強精作用があると信じられてきた。 この強精作用を、 占いに利用したのが人参まじないで、 恋愛、仕事、勉強等のライバルに勝つ為、 人参にライバルの名前を書き、 細かく切り刻むという。 ★古代バビロニアでは、 数字に不思議な魔力があると信じられ、 ゲマトリア(数秘学)という占いが生まれた。 生年月日はそのまま、名前は数字に変換して占う。 ゲマトリアの考えから、 ラッキー7等のジンクスも出来た。 ★プロ野球選手には、 占いやジンクスを信じる者が多い。 勝った試合のパンツは替えない、 という長嶋前巨人監督、 球場に行く時の高速入り口は右端、 試合前は、必ずプリンを食べる という大魔神・佐々木投手等、それぞれ個性的。