2002 Fifa World Copの話

★サッカーの母国イングランドの、 エリクソン監督はスウェーデン人。最初は、 「外人にまかせるのか」と反対も多かったが、 W杯予選落ちのピンチを、 すぐれた指導力で脱出させ、今大会では、 優勝候補とまで高く評価されている。 ★波乱含みの予選で勝ちを拾った形のアメリカ。 GKは充実、 攻撃陣はバラエティに富むが決定力に欠ける。 格下チームに圧勝出来る程ではないが、 打たれ強い為チームとも、 そこそこ戦えるところが強みだろう。 ★優勝候補とまではいかないが、 W杯は常連のドイツ。 攻撃陣に切り札が欠けるものの、 底力があるのでグループリーグ突破は問題ない。 今大会のキーマン、MF・バラックと、 GK・カーンが、 どこまで安定した仕事が出来るかに注目。 ★3回の監督交代をされつつ、 予選を真っ先に突破したカメルーン。 先制点を取れれば勝ち、取れなければ負けの、 オール・オア・ナッシング。 それだけにエトオとエムポマの、 スタート・ダッシュが勝敗を決めるといえよう。 ★サウジアラビアはアジアでは強豪国だが、 相手が世界となると楽観は出来ない。 前半リードの勝率100%。 これを活かして先制点が欲しいところ。 1次予選で11得点をあげた タラル・アル・メシャルに期待したい。 ★予選では優勝候補のポルトガルに引き分け、 強敵オランダに勝っているアイルランド。 ベテランのロイ、急成長したロビーの、 二人のキーンの活躍に期待が寄せられている。 リードすると、 すぐ守りに入るという悪い癖(?)が心配。 ★3大会連続、 3回目の出場を決めたナイジェリア。 攻撃陣はバラエティに富み、守備では、 32ヶ国中ベスト3の小失点数と、 こちらも悪くない。 鍵は初戦のアルゼンチン戦。 毎度のお家騒動≠ナ影響がないか心配される。 ★最終戦を前に初出場を決めたエクアドル。 トータルの勝率は32ヶ国中最下位だが、 イエローカードの平均枚数は、 1位になるほどの闘争心と、 予選ブラジルから勝ち星を奪う粘り強さは、 Gグループをひっかきまわすだろう。 ★攻撃型から守備型へと華麗に変身した、 派手なユニフォームのクロアチア。 1998年のフランス大会では、 ベテランの活躍により3位。 今大会は若手とベテランをいかに使いこなすか、 ミルコ・ヨジッチ監督の手腕が見物。 ★今大会優勝候補と見られるイタリアの、 点取り屋≠ェインテルのビエリ。 アキレス腱を痛め3ヶ月も休んでいながら、 復帰したら2ヶ月で12ゴールの荒稼ぎ。 W杯ではトッティなどの、 名アシストがつくから得点王候補。 ★「W杯の戦い方は最も良く知っている」 と言われる強豪アルゼンチンは、 攻守ともにバランスがとれた優勝候補。 注目は6月2日の対ナイジェリア戦。 ここでFW・クレスポ、ゴンザレスが、 活躍すれば白星を重ねよう。 ★ロシアのMF・モストボイは、 スペイン1部リーグのセルタで、 天才的なセンスを見せ「皇帝」と呼ばれている。 ロマンツェフ監督は、 少年サッカー時代からの恩師で息もぴったり。 チームのまとまりも良く上位進出を狙う。 ★アフリカ選手権、 予選3試合無得点敗退だからといって、 チュニジアをなめてかかるのは危険。 主力選手を、 怪我や所属クラブ優先で欠いたからで、 フルメンバーで参加するW杯では、 DFも積極的に攻撃し粘りも見せるだろう。 ★1930年の第1回大会から、 唯一フル出場のブラジル。 優勝候補には上がっているが、 苦戦続きの予選を見るかぎり、 カナリア軍団は崩れる可能性もある。 対戦相手に恵まれたグループリーグの間に、 どこまで立ち直るかが鍵。 ★予選を無敗で通過したスウェーデン。 強い相手に燃えるタイプで、特に、 初戦にあたる優勝候補のイングランドには、 過去34年間負け無し。 アウェイでの勝率、平均失点、完封勝率は、 すべて32ヶ国中1位。 ダークホースになるかも!? ★EURO2000でベスト8に進出したトルコ。 W杯出場は12大会48年ぶり。 攻めのシュキュルは、 チーム総得点の3割を稼ぐ、 世界でトップレベルのストライカー。 予選12試合中、 8失点に抑えたリュストゥがゴールを守る。 ★初出場を決めた中国の一番の注目は、 ボラ・ミルティノビッチ監督の采配。 W杯で過去に4ヶ国を指揮し、 すべてを決勝トーナメントまで送り込んでいる。 中国のパワーと高さが、 どこまで世界に通用するかが見もの。 ★経済効果が5〜600億のプロ野球優勝、 5〜6000億のオリンピックに比べて、 W杯はケタ違い。電通などの調査によると、 開催だけで3兆1800億円、 日本がベスト8に進出すれば、 3兆3000億円に達する。 ★日本プロ野球史上初の珍事となったのは、 今年6月11日予定の巨人・ヤクルト戦が、 10月1日に変更されたこと。理由は去年12月、 NTVが、 カメルーン対ドイツ戦の放送権を得た為で、 W杯相手では巨人戦もかなわなかった。 ★イギリス・オプタ社が開発、 2000年から全世界で利用されているのが、 サッカーのプレーの「質」をデータ化する 「OPUTA(オプタ)」。 W杯では約300項目にも上るプレーぶりを、 各選手ごとに記録し全世界に配信する予定。 ★今大会の優勝賞金は9億7720万円。 フランス大会の5億7500万円に比べて、 70%もアップしているが、 優勝チーム選手、監督が、 プロリーグから得る年棒も、 相当な額のアップになるだろう。 ★サッカーの「王様」ことペレの今大会予想は、 アルゼンチン、イングランド、フランス、 ポルトガル、イタリアが優勝候補。 母国ブラジルは、 「チームが組織化されていない」と低評価。 日本の1次リーグ突破は確実とか。 ★W杯第1回大会が、 南米の小国ウルグアイで開催されたのは1930年。 24年、28年の 五輪(オリンピック)連覇国であると同時に、 建国100周年行事とも重なったため。 また、第1次大戦のダメージがなく、 運営費にも余裕があったから。 ★サッカー誕生の地イギリスは、 4協会に分かれていて、 (イングランド、スコットランド、ウェールズ、 北アイルランド) 「我々が主役」とW杯には不参加だった。 4協会がW杯に初参加したのは、 1950年ブラジル大会から。 ★メキメキと実力を上げ、 真っ先に今大会への名乗りを上げたコスタリカ。 前回出場した1990年の大会では、今年、 中国の監督を務めるミルティノビッチ時代に、 ベスト16まで残った。 ワンチョペ、フォンセカの活躍が楽しみ。 ★「死のグループ」と言われた予選を、 無敗で突破したのがポルトガル。 予選10試合で33得点、失点はわずか7。 ヌノ・ゴメスら若手が台頭。 フィーゴらのベテランとうまくかみ合えば、 優勝争いに加わる実力は十分。 ★W杯常連国のメキシコは、 1998年8月からAマッチと77試合もこなした。 今大会出場国平均が42.2試合だからかなり多い。 代表拒否でも話題を集めた 「カニばさみ」のFW・ブランコを中心に、 攻撃的サッカーを展開する。 ★もう一つの開催国でもある韓国は、 今大会で6回目とアジアでは最多出場だが、 残念(?)ながらまだ1度も勝利を手にしていない。 勝つ為には、 ホームでの先制攻撃が最重要ポイント。 ホスト国の意地を見せたいとこ。 ★ベルギーは4-4-2を基本に、 攻撃時には4-3-3と攻撃型に変える。 軸となるMF・フィルモッツは、 細かな技術、高い身体能力を持ち、 点取り屋≠フFW・ソンクとコンビ力は抜群。 ★トルシエ日本(ジャパン)の基本戦術は、 「フラット3」。 現時点で、日本選手すべてが完全に理解していて、 組織力はどのチーム監督も認めている。 ウクライナ戦で見せたような、 厚い攻撃をしかけ先制点を取れるかがポイント。 ★日本が決勝進出するには、 1勝1敗1分けで勝ち点4が必要。 もっともこれは最低ラインだから、 確実にする為には2勝するか、 1勝2分けとして勝ち点5を得たい。 現実的には2勝は苦しく、1勝2分けがベスト。 ★1998年のW杯に初挑戦したが、 予選最下位だったスロベニアは、元ユーゴ代表の、 名将カタネツ監督を迎えてから大変身。 ジェフ市原のミリノビッチを中心とした、 堅い守りで欧州(ヨーロッパ)予選に、 無敗で初出場を決めた。人口200万の小さな国。 ★前大会の開催国にして王者のフランス。 ジダンを中心とした攻撃陣に加え、 平均年齢28.4歳と、 脂ののりきっている優勝候補の大本命。 先制での勝率は8割6分と高く、 のっけから仕掛けてくる事は間違いないだろう。 ★これまで競技場入場者数ナンバー1は、 1950年のW杯決勝リーグの、 ブラジル対ウルグアイ戦。 公式発表は、19万9854人だが、 モグリの観客が多く25万人以上と言われる。 ブラジル敗戦で、この日4人がショック死した。 ★日本代表の技術、チーム戦術に関して、 世界のマスコミは高く評価している。 ただ、アフリカ勢に見られるような、 身体能力の高さについてはやや不足気味。 ゴール前の強烈な競り合いに、 どこまでついていけるかが問題。 ★ヨーロッパ勢では1番に、 出場権を獲得したポーランドは、 攻めのサッカーが信条。 「東欧の黒豹」オリサベデの、 胸のすくようなシュートは迫力がある。 元ガンバ大阪の、 MF・シビエルチェフスキの活躍も、 期待されるところ。 ★ドイツ代表MF・ミヒャエル・バラックは、 GK・カーンとともにガッツ全開のファイター。 ボールに対する反応は天才的で、 ピンチを未然に防ぐと同時に、 一瞬の隙をついて攻撃に参加する。 欧州(ヨーロッパ)予選では6得点あげた。 ★今大会もっとも、 注目を集めるプレーヤーの一人が、 ポーランド代表FW・エマニュエル・オリサデベ。 ナイジェリア出身で「東欧の黒ヒョウ」 とよばれる鋭い動きから放つシュートが、 ゴールネットを揺らす天才的ストライカー。 ★サッカーにもお国柄があらわれる。 フランスは組織プレーもするが、 基本的には個人技が中心だし、 ドイツは取れる点は容赦なく取る。 逆にイタリアは1点差でも勝ちは勝ちと、 格下相手だとシャカリキに点を取りにいかない。 ★予選8組中、もっともおもしろいのがF組。 アルゼンチン、ナイジェリア、イングランド、 スウェーデンの4か国は、 決勝トーナメント進出すれば、 どこも優勝候補という強豪ぞろい。 勝ち抜くのがもっともきびしいと言われている。 ★オランダ・サッカー全盛時代を築いた 伝説の名プレイヤー、ファン・バステンの、 再来とよばれるのが、 パラグアイ代表FW・ロケ・サンタクルス。 守護神GK・チラベルトの信頼も厚い、 20歳の若きストライカーは大活躍しそう。 ★予選H組で日本と対戦するのは、 6月4日のベルギー、9日のロシア、 14日のチュニジア。ホームの有利さを生かし、 実力的には日本より上のベルギー、 ロシアのどちらからか勝てば、 決勝トーナメント進出の夢も実現のものとなる。 ★ベッカム、オーウェンというスーパースターで、 今大会優勝候補になっていたイングランドだが、 予選F組は強豪ぞろいで、 「死のグループ」とよばれるほど。 エリクソン監督は、 組分け抽選後「不運な夜だ」となげいていた。 ★「あのボールさばきは芸術だ」と、 ヨーロッパのスポーツ紙からも、 絶賛されるのがブラジル代表FW・リバウド。 1999年FIFA最優秀選手になったが、 一時不調だった。 今大会南米予選では出場を決めるゴールで復調。 ★フランス代表MF・のジダンは、 ポルトガル代表MF・フィーゴとともに、 スペインのレアル・マドリードでプレーしている。 この2人合わせて、 144億円という巨額の移籍料が支払われたが、 その価値は十分あるプレーを見せる。 ★トルシエ監督の基本戦術「フラット3」を、 統率するのがDF・盛岡隆三。 但し、ヨーロッパのスポーツ紙評価は、 5点と盛岡にきびしい。 日本人選手では、中田英寿が7〜7.5点と、 強豪国中心選手ランクをただ1人保っている。 ★イングランドMF・デビッド・ベッガムは、 フランス大会での、 レッドカード一発退場の借りを、 返すと公言している。相手はアルゼンチン。 予選F組で6月7日に対戦するが、 欧州予選で見せた強烈なシュートが、 炸裂するかも。 ★予選D組の実力No1はポルトガル。 ルイ・コスタ、フィーゴ、パウレタらの、 スパースター軍団は優勝も夢ではない。 ホスト韓国は、速攻のポーランドと、 第1戦をどう戦うかがポイント。 アメリカの予選突破は難しい。 ★予選E組では、 強豪ドイツが決勝トーナメント進出確実。 GK・カーンの華麗なプレーが楽しみ。 2つ目の出場権は、 アイルランドとカメルーンが争う。 カメルーンは個人的能力の高さでややリード。 サウジは決定力不足で苦戦しそう。 ★予選D組に入った開催国韓国は、 ポルトガル(FIFAランキング4位)、 ポーランド(FIFAランキング33位) という実力チームと対戦する。 韓国では、ポルトガルと同組になった瞬間、 腰を抜かしたサポーターもいたほどだった。 ★2000年の日本代表国際Aマッチは6勝4敗3分。 得点は13試合で15点だが、 そのうち5得点あげたのが鹿島の柳沢敦。 前回W杯では、3戦全敗、 1得点しかあげられなかった日本代表にとって、 その得点力が頼り。 ★ベルギーのサッカー・スタイルは、 伝統的にドイツ系。 勝負に対する執着心はケタはずれで、 1999年6月3日のキリン杯・対日戦が、 0-0で引き分けになったときの、 イレブンの怒り方はすごかった。 「赤い悪魔」とよばれる。 ★W杯ではおなじみの「フーリガン」に加え、 今大会ではテロリストの侵入も考えられるため、 日韓両国とも会場警備に頭を痛めている。 正確な情報はまだだが、 会場に入るときのチェックは、 かなりきびしくなると予想される。 ★これまでのW杯で、 開催国の予選リーグ敗退は一度もない。 それだけに、日韓両国とも必死になって、 予選を勝ちあがろうとしている。 ただ、両国とも、 これまでW杯で1勝もしていない為、 勝ち方を知らないという弱点が心配。 ★W杯のシード8チームは、FIFAランキングに、 W杯過去3大会の実績で決定する。 このためトップは、 南米予選をようやく勝ち抜いたブラジルで、 日本、韓国の他、アルゼンチン、イタリア、 ドイツ、フランス、スペインがシード入りした。 ★過去16大会の優勝国は、 南米と欧州の7か国だけ。 今大会も、本命がフランス、アルセンチン、 対抗が、イタリア、ブラジルの優勝経験国。 この4か国を追うのが、ポルトガル、 イングランド、ナイジェリア、カメルーン。 ★チュニジアの、しっかり守って、一瞬のスキに、 カウンターをかけるサッカー・スタイルは、 ほとんどの代表選手が、 国内でプレーしているからこそ完成できた。 ここ2〜3年はDFも、 積極的に攻撃する欧州型スタイルも、 とり入れている。 ★前回のW杯では予選敗退しているロシアだが、 スタッフに心理学者まで加えて、 選手のやる気をおこした今回は、 MF・ティトフを司令塔に、 攻撃的MF・イズマイロフ、FW・ベスチャツニフと、 実力派をそろえた強豪チーム。 ★今大会公式球「フィーバーノヴァ」は、 ハイテクのかたまりのようなボール。 表面の厚さ3mmの人口皮革には、 天然ゴムに加えて「シンタクティックフォーム」 という高反発層があり、 正確な反発力で狙い通りの球筋を生む。 ★サッカーの母国を誇るだけに、英国は、 イングランド、スコットランド、ウェールズ、 北アイルランドの4代表をW杯に参加させている。 本大会出場はイングランドだけだが、 名将エリクソン監督のもと優勝を狙ってきそう。 ★W杯あやかり商品で面白いのが、 日本代表チームをイメージした香水「大和」。 フローラル・フレッシュ系の香りで男女兼用。 大会期間中は、日本代表選手もつける。 7000円、2000円の2種類がある。 ★W杯初勝利はもちろん、 1次リーグ突破という日本代表の夢が、 かなうかどうかは、 小野伸二、稲本潤一、高原直泰たちの 「黄金世代(1979年生まれ)」にかかっている。 ユース時代から、 世界にもまれてきた経験は大きい。 ★スウェーデンが優勝候補となったのは、 グラスゴーセルティックで、 活躍中のラーションが居るから。 点取り屋≠フ異名そのままに、 今季27試合を消化した時点で早くも16ゴール、 今大会、得点王のダークホース的存在。 ★フーリガン対策として最重点警備となるのは、 決勝戦が行われる横浜と、 イングランドが1次リーグを戦う札幌。 特に札幌は、会場付近に、 医師、看護婦を常駐させる救護所を特設、 救急病院も9ヶ所増やす予定にしている。 ★日韓の競技場の土は赤土系でしまりは良いが、 欧米に比べやや硬い。 アシックスはスタッド(靴底のビョウ)を新設計。 硬い土でも食い込みやすく、 前後左右にスリップしにくいシューズを、 製造、売り込みをはかっている。 ★韓国・ソウルの、 W杯競技場前広場で開催される前夜祭には、 日本から安室奈美恵が出演するほか、 イタリアの盲目の天才テノール・ボチェッリ、 韓国のチョー・ヨンピル、 中国の国民的歌手宋祖英など人気歌手がそろう。 ★南米代表が得意とする 「シミュレーション」とは、 反則を受けたフリをして転んだり、 大げさに痛がったりする行為。 今大会では、「審判をあざむく行為」と、 FIFAはペナルティエリア以外でも、 厳しく警告を与えるそうだ。 ★欧州(ヨーロッパ)サッカー界の、 厳しさを強く感じさせたのが、 日本の守護神・川口能活(ポーツマス)の移籍騒動。 W杯直前の、 ゲーム勘を養うもっとも重要な時期に、 「ジャパン・マネーが流れてこない」と、 オーナーに嫌われ気の毒。 ★今大会はハイテク・サッカーの始まり。 高温多湿の梅雨の季節だけに、 ユニホーム・メーカーは、 繊維からまったく新しく開発。 汗を吸い取って蒸発させる、 雨は表面を流れ落ちるという高機能性を、 売りものにしている。 ★フランス代表FW・アンリは、 プレミアリーグ・アーセナルで、 左からピレス、右からビルトルド、 中央はビエラというフランス代表の仲間と共に、 プレーしているだけに呼吸はぴったり。 快足を生かした自力ゴールも多い。 ★イングランドのジェラードは、昨年から急に、 力をつけてきた若手成長株ナンバー1。 W杯予選の対独(ドイツ)戦で、 一瞬の隙をついた25mロングシュートの、 鮮やかさは全世界の、 サッカーファンをうならせた一撃だった。 ★今大会注目の一人が、 ウルグアイのダリオ・シルバ。 エース・ストライカーの、 レコバの陰に隠れがちだったが、 南米予選ではスピード感あふれるプレーで、 6得点をあげた。 プレーオフの対豪(オーストラリア)戦では、 肩を負傷しながらゴールを決めた。 ★1次リーグ屈指の好カードとされるのが、 アルゼンチン対ナイジェリア(6月2日・カシマ)。 優勝候補アルゼンチンは、なぜか、 アフリカ勢が苦手なだけに、 番狂わせもありそう。 ナイジェリアの指令塔オコチャの、 突進力が楽しみ。 ★イタリアのエース・ストライカー、 ビエリの得点能力は高く、 昨年9月から3ヶ月近くも、 アキレス腱痛でセリエAを休んでいたのに、 復帰してからアッという間にゴールを量産、 今大会得点王の最有力候補となっている。 ★1次リーグで日本と激突するベルギーは、 サッカー人気が高く、今大会、 王室皇太子ご夫妻、首相、外相などが、 来日して応援する。 名目は貿易振興だが、 主目的はW杯観戦という事はミエミエなのに、 反対する声はないとか。 ★チュニジアの固い守りを支えるのが、 GK・エルウアエル。代表デビューから12年、 35歳になるベテランだが、 動物的反射神経に衰えはまったくない。 フランス大会でも好セーブを連発し、 1次リーグのベストGKに選ばれている。 ★前回W杯フランス大会でも、 決勝進出チームを当てるサッカーくじが、 発売されたが、今大会は韓国が、 日本より先にサッカーくじ販売が決定した。 1口1000ウォン(約100円)で、 当選金の上限はなく外国人も買える。 ★日本でいう「精神力」は気合とか根性だが、 W杯代表国監督たちが「精神力」という時は、 「どんな状況でも、 冷静にプレー出来る強さ」を意味する。 エキサイトするのはかまわないが、 審判にペナルティをもらったら失格。 ★W杯は世界各国の移民問題も、 良い方向へ解決している。 優勝候補フランスの指令塔ジダンは、 アルジェリア系移民だし、 多くのレギュラーも移民。 ドイツ、フランスでは、移民を、 あたたかく迎えようという運動も始まった。
2002 FIFAワールドカップ 大会概要 開催国:日本、韓国(大韓民国) 日程:2002年5月31日〜6月30日 チーム数:32(6連盟) 開催地数:20(それぞれ10都市) 大会結果 優勝:ブラジル(5回目) 準優勝:ドイツ 3位:トルコ 4位:韓国 大会統計 試合数:64試合 ゴール数:161点  (1試合平均 2.52点) 総入場者数:2,705,197人  (1試合平均 42,269人) 得点王:ロナウド(ブラジル)(8点) 最優秀選手:オリバー・カーン(ドイツ) 日本 予選:開催国のため予選免除 本選:6月18日 宮城スタジアム  日本 0点 - 1点 トルコ 2002 FIFAワールドカップ Wikipedia 2002 FIFAワールドカップ予選 Wikipedia